過ぎし日々
2006年 01月 09日
夕凪がわが家に来てしばらくの間、
彼女とわたしの関係はお互いにぎくしゃくしていました。
のみの心臓の夕凪は、小さな物音にもおそれおののき、
わが家になかなか馴染めず、不信感を小さな瞳に浮かべていました。
体調が悪いとき、疲れているとき、風邪を引いているとき、弱気になったわたしに、
「わたしはこいつと、うまくやっていけるんだろうか」
なんて不安がよぎることもなきにしもあらず、だったのでした。
でも、いつのころからか、夕凪はわが家でくつろぐようになっていました。
ソファーを破壊し、壁に穴を開け、わが家のどのハムスターよりも
傍若無人にふるまっていました。
そのころからわたしも、丸顔でタヌキに似た夕凪のことを「たぬう」と呼ぶようになり、
彼女の仕草のひとつひとつを、愛らしいと思うようになっていました。
おびえて震えた日々のことを
夕凪は今でも覚えてるでしょうか
きっとおぼえていないわね
だって今 手に持っていた
サツマイモのことさえ
次の瞬間忘れてるんだもの
食欲旺盛な彼女は
みるみる立派な体躯になりました。
中毛ゆえ大柄に見えていた夕凪は、いまでは中身もずっしり詰まった
横綱級のハムスターになっています。
夕刻以降にわたしを見ると「おいしいものを ちょうだいよ」と、
当たり前のようにスタミノンを要求するようになりました。
「ちょっとしかあげないよ。これ以上太っちゃいけないもんね」
と、夕凪に言い聞かせながら思うのです。
わたしはどのハムスターも、大好きなんだよなぁって。
彼女とわたしの関係はお互いにぎくしゃくしていました。
のみの心臓の夕凪は、小さな物音にもおそれおののき、
わが家になかなか馴染めず、不信感を小さな瞳に浮かべていました。
体調が悪いとき、疲れているとき、風邪を引いているとき、弱気になったわたしに、
「わたしはこいつと、うまくやっていけるんだろうか」
なんて不安がよぎることもなきにしもあらず、だったのでした。
でも、いつのころからか、夕凪はわが家でくつろぐようになっていました。
ソファーを破壊し、壁に穴を開け、わが家のどのハムスターよりも
傍若無人にふるまっていました。
そのころからわたしも、丸顔でタヌキに似た夕凪のことを「たぬう」と呼ぶようになり、
彼女の仕草のひとつひとつを、愛らしいと思うようになっていました。
おびえて震えた日々のことを
夕凪は今でも覚えてるでしょうか
きっとおぼえていないわね
だって今 手に持っていた
サツマイモのことさえ
次の瞬間忘れてるんだもの
食欲旺盛な彼女は
みるみる立派な体躯になりました。
中毛ゆえ大柄に見えていた夕凪は、いまでは中身もずっしり詰まった
横綱級のハムスターになっています。
夕刻以降にわたしを見ると「おいしいものを ちょうだいよ」と、
当たり前のようにスタミノンを要求するようになりました。
「ちょっとしかあげないよ。これ以上太っちゃいけないもんね」
と、夕凪に言い聞かせながら思うのです。
わたしはどのハムスターも、大好きなんだよなぁって。
by hamstershouse
| 2006-01-09 15:12
| 夕凪