ハムスターと歩む人生は 薔薇色 瑠璃色 きなこ色


by hamstershouse
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半分の月

ゴージャスは、昨日はお散歩から帰らず逃亡し、物陰にこっそりと隠れてくつろいでいた。
体を触ったとき、手足と、最近膨らんできた喉元の腫瘍が冷たいなぁと感じたけれど、体重も減ってはいず、とりたてて体調が悪いようには見えなかったのでとりあえず巣材をふやしておいた。

ゴージャスの巣箱はそろそろ汚れていたから、あたらしいものにかえておいた。
「しばらく慣れるまで文句言うかな?」なんて思っていた。

朝、お掃除しようと彼の小屋を見ると、ゴージャスは腹を出して横たわっていた。
「あんたお気楽だね。ちょっと暖かいからといって、そんな格好しちゃ風邪引くぜ?」と彼の体に触れて驚いた。

冷たい。息をしていない。ゴージャスの体はつやつやで今にも動き出しそうだというのに、きゅっと固くなっていた。

「え?うそだろ?なにかの冗談だろ?」

前の日まで元気だったはずのゴージャスが、行き倒れてそのまま亡くなっているなんて信じられなかった。そろそろわが家のハムスターどもは全員高齢だから、覚悟はいると思っていた。だけど、元気そうに見えたゴージャスが、こんなに早く逝くなんて、想像してはいなかった。

1歳10ヶ月だから、早すぎるってことはないかもしれない。でもわたしの予定では、あと1年、いやせめて半年は…。

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秋の庭にはいろんな花が咲く。ゴージャスのために摘み取ってきた。庭には季節外れのプチトマトが育っていたので、それもお土産にもたせた。うまみはイマイチかもしれんが、わが家の記念として持っていっておくれ。

そういえば先日ピスさんの形見分けとしていただいた七穀フレークをうまそうに食べていたっけ、と思いだし、目一杯もたせてやった。天国のハムスター仲間にもわけてやってくれ。そしてピスさんに逢ったらちゃんとお礼を言うんだぞ!

亭主殿が帰って来る頃には、夕方まだ早い月が空にぼんやりと浮かんでいた。「今日は月が半分で、ウサギが切れて見えるな。」ぼそりと亭主殿が言った。

気位の高いゴージャスは、近所の山のやや高いところに埋葬することにした。

ソファーをぼろぼろにして、クロスを食いちぎり、床にしっこをしまくったこと、わたしたちは一生忘れない。天国に飽きて気が向いたら、またわが家に来ておくれ。

おまえと過ごせた日々、本当にたのしかった。
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by hamstershouse | 2006-10-30 19:02 | ちんくまども