ハムスターがいなくなった日
2007年 09月 09日
9月9日朝8時30分。
まだ涼しいのに、銀八が野良寝していました。
彼が腹をだしてぽってり寝ていること自体はそう珍しいことではないんですが、まだ若干涼しい時間だったので、「こら銀、そんなところで腹出して寝てると風邪ひくぞ。」と声をかけました。
びびりんちょである銀は人の気配がするとはっ!と薄目を開けるはずなのに、ぴくりとも動きません。熟睡しているようです。
わたしはケージを軽く叩いて音を出しました。やっぱり動きません。
昨日あげた野菜やごはんには、ほとんど手をつけていません。
心配になったわたしは、軽くふーっと銀の顔を吹きました。ハムスターは風が当たると自分が敵に触られたのと勘違いすることがあり、嫌がるので本当はこういうことをするのはよろしくありません。でも、わたしはこのとき、とある事態を想定しており、わざとこんな行動に出てみたのです。
案の定動きません。
わたしはハムスターが野良寝しているときは、いつも胸郭の動きを確認する習慣をつけています。老ハムっちだと、野良寝じゃないかもしれないからです。
やはり胸郭の動きが認められません。
銀のケージを開けて、銀を直接ゆさぶりました。銀は目覚めません。銀を手に取ると、死後硬直が起きていました。
元気な頃の銀八
前日は亭主殿が銀の世話をしてくれていたのですが、このとき銀は散歩に行こうとせず、巣に籠もって「しゃー」と威嚇しながら寝ていたそうです。
具合が悪いのかな?と亭主殿は銀の体の隅々をチェックしましたが、このときは何の異常もみられなかったそうです。強いて言えば、目やにがひっついていて目が開きにくい状態だったということだけれど、寝ぼけているゴールデンって正常な状態でも目があきにくいことがあるので、目自体が深刻な状況を表しているようには思えないとのことでした。
ホルモン系の異常からの突然死ってあるのですが、これだと予兆があるのでのでだいたいピンと来ます。
体重減少や飲水量の急激な上昇、尿量の異常な増加、便の性状の変化、食欲低下、ハゲたり毛並みが悪くなったり、気が荒くなったりとか。
でも銀はむしろデブだったし、毛並みは綺麗だったし、いつもご機嫌だったし、ごはんは美味しく食べてたし、いいンコもしてたし、おしっこもちゃんと出てたし。なにも当てはまることはありません。
前の日まで、まったく普通に健康に思われていました。
今にして思えばなのですが、2日前くらい、末梢の色が若干ピンクより暗い色と言えなくはないかな?とちらと考えたことはありました。でも、呼吸器に症状が出ているわけでもなく、普通に元気だったので、様子をみて問題ないと思いました。
あのとき病院に連れて行けばどうだろうと考えてみなくもないのですが、身体に具体的になにか症状があるわけではなかったので、様子見ということにしかならなかったのではないかとも考えます。
昨日は最高気温が30℃弱だからいつもよりむしろ涼しいくらいで、ペットボトルクーラーも念のために置いておいたし、だから暑さで参ったわけでもなさそうです。
悲しい気持ちより、わたしはわけがわからない、事態がよく飲み込めない、ということで混乱しています。
銀の場合は死に直結する理由が、本当に思い当たりません。直前まで元気だったし、それまで何のトラブルもなかったのです。2歳くらいまでは普通に生きてくれると信じて疑ったこともありませんでした。
庭のミニトマトを抱かせて、大好きだったかじりかけの高野豆腐と、他もろもろおべんとうを持たせて、庭の花で飾って、銀を見送りました。
多頭飼いがメインでしたから、この10年くらい、ハムスターのいない日というのはわが家にはありませんでした。わが家は久々にねずみのいない家になりました。
ハムスターと暮らすことは、これからも続けていくとは思います。でも、少なくとも1週間くらい(初七日というかんじですか)は、銀八を悼みたいので、レスキューとか迷いハムがうちに来たとかいうハプニングでもない限りはハムスターのお迎えにはいかないつもりです。
今わたしは途方に暮れています。ひたすらに、銀がいない現実を受け入れたくありません。
銀が亡くなった理由がわかれば、それがわたしにとって辛いものであろうが、前に進めるのでしょうけれど、今はただ立ちすくんでいます。
わたしはわたしなりに注意して飼ってきたつもりです。愛情も注いできました。けれども若い銀を逝かせてしまいました。悔いることすらできず、しばらくは銀のいない日常を、ただ呆然と受け入れられないままに、見送ることしかできそうもありません。
わたしは頑張ったけれど、上手に飼ってあげられなかった。おまえを幸せにしたかったけれど、できなかった。看病もできなかった。ごめんよ、銀。
まだ涼しいのに、銀八が野良寝していました。
彼が腹をだしてぽってり寝ていること自体はそう珍しいことではないんですが、まだ若干涼しい時間だったので、「こら銀、そんなところで腹出して寝てると風邪ひくぞ。」と声をかけました。
びびりんちょである銀は人の気配がするとはっ!と薄目を開けるはずなのに、ぴくりとも動きません。熟睡しているようです。
わたしはケージを軽く叩いて音を出しました。やっぱり動きません。
昨日あげた野菜やごはんには、ほとんど手をつけていません。
心配になったわたしは、軽くふーっと銀の顔を吹きました。ハムスターは風が当たると自分が敵に触られたのと勘違いすることがあり、嫌がるので本当はこういうことをするのはよろしくありません。でも、わたしはこのとき、とある事態を想定しており、わざとこんな行動に出てみたのです。
案の定動きません。
わたしはハムスターが野良寝しているときは、いつも胸郭の動きを確認する習慣をつけています。老ハムっちだと、野良寝じゃないかもしれないからです。
やはり胸郭の動きが認められません。
銀のケージを開けて、銀を直接ゆさぶりました。銀は目覚めません。銀を手に取ると、死後硬直が起きていました。
元気な頃の銀八
前日は亭主殿が銀の世話をしてくれていたのですが、このとき銀は散歩に行こうとせず、巣に籠もって「しゃー」と威嚇しながら寝ていたそうです。
具合が悪いのかな?と亭主殿は銀の体の隅々をチェックしましたが、このときは何の異常もみられなかったそうです。強いて言えば、目やにがひっついていて目が開きにくい状態だったということだけれど、寝ぼけているゴールデンって正常な状態でも目があきにくいことがあるので、目自体が深刻な状況を表しているようには思えないとのことでした。
ホルモン系の異常からの突然死ってあるのですが、これだと予兆があるのでのでだいたいピンと来ます。
体重減少や飲水量の急激な上昇、尿量の異常な増加、便の性状の変化、食欲低下、ハゲたり毛並みが悪くなったり、気が荒くなったりとか。
でも銀はむしろデブだったし、毛並みは綺麗だったし、いつもご機嫌だったし、ごはんは美味しく食べてたし、いいンコもしてたし、おしっこもちゃんと出てたし。なにも当てはまることはありません。
前の日まで、まったく普通に健康に思われていました。
今にして思えばなのですが、2日前くらい、末梢の色が若干ピンクより暗い色と言えなくはないかな?とちらと考えたことはありました。でも、呼吸器に症状が出ているわけでもなく、普通に元気だったので、様子をみて問題ないと思いました。
あのとき病院に連れて行けばどうだろうと考えてみなくもないのですが、身体に具体的になにか症状があるわけではなかったので、様子見ということにしかならなかったのではないかとも考えます。
昨日は最高気温が30℃弱だからいつもよりむしろ涼しいくらいで、ペットボトルクーラーも念のために置いておいたし、だから暑さで参ったわけでもなさそうです。
悲しい気持ちより、わたしはわけがわからない、事態がよく飲み込めない、ということで混乱しています。
銀の場合は死に直結する理由が、本当に思い当たりません。直前まで元気だったし、それまで何のトラブルもなかったのです。2歳くらいまでは普通に生きてくれると信じて疑ったこともありませんでした。
庭のミニトマトを抱かせて、大好きだったかじりかけの高野豆腐と、他もろもろおべんとうを持たせて、庭の花で飾って、銀を見送りました。
多頭飼いがメインでしたから、この10年くらい、ハムスターのいない日というのはわが家にはありませんでした。わが家は久々にねずみのいない家になりました。
ハムスターと暮らすことは、これからも続けていくとは思います。でも、少なくとも1週間くらい(初七日というかんじですか)は、銀八を悼みたいので、レスキューとか迷いハムがうちに来たとかいうハプニングでもない限りはハムスターのお迎えにはいかないつもりです。
今わたしは途方に暮れています。ひたすらに、銀がいない現実を受け入れたくありません。
銀が亡くなった理由がわかれば、それがわたしにとって辛いものであろうが、前に進めるのでしょうけれど、今はただ立ちすくんでいます。
わたしはわたしなりに注意して飼ってきたつもりです。愛情も注いできました。けれども若い銀を逝かせてしまいました。悔いることすらできず、しばらくは銀のいない日常を、ただ呆然と受け入れられないままに、見送ることしかできそうもありません。
わたしは頑張ったけれど、上手に飼ってあげられなかった。おまえを幸せにしたかったけれど、できなかった。看病もできなかった。ごめんよ、銀。
by hamstershouse
| 2007-09-09 17:15
| ちんくまども